キモウト・キモ姉ものには意外と親バレが少ない

そうして榊優香の地獄が口を開ける。否。彼女は本来いるべき場所に戻ってきただけだった。


未来のあなたへ
『未来のあなたへ』が素晴らしすぎる。
ようやく妹から告白できて、妹が幸せそうで、何となくいい雰囲気になってきて、
このまま兄の方が折れてくっつくんじゃないか、と思わせたところでまさかの親バレ
まさに天国から地獄です。これまでなんだかんだでうまくいってただけに、冒頭に引用した一文が、重い。


さて、既存のゲームのキモウト・キモ姉たちは親バレにどのような対処をしているのか…と思い返してみて、
意外と親バレがある作品が少ないことに気づかされました。
『少女狩り』は親バレ破局して病んだ妹が登場しますし、
『ピアノ』は親バレで兄と引き離されそうになった義妹が先手を打って両親を始末します。
しかし、これらは例外で親バレがゲーム中で起こるキモウトものやキモ姉ものはあまりない。
というか、そもそも親がいない作品が多いんですね。いてもまともじゃなかったりする。
理由としては、兄あるいは弟に対する強度の依存の理由づけと、エロゲ的なお約束。
それと、主人公側でも親が健在な場合と家族がきょうだいだけの場合では姉あるいは妹に対して意識が変わってくるはずです。
そんなところでしょうね。
確かに「きょうだい二人きり」というシチュエーションもおいしいのですが、
親バレという最大の危機に真っ向から立ち向かうキモウト・キモ姉ものをもっと読んでみたいところです。