『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』第7巻感想

「京介と黒猫が恋人になった」
このネタバレを聞いたとき、僕は狂喜しました。
あの桐乃が大人しく引き下がるわけがない、黒猫も何かされて泣き寝入りするような娘じゃない。
絶対に修羅場が訪れる。3度の飯より大好きな修羅場が。
8巻では桐乃がキモウトとして覚醒するはず。そのとき、僕は初めてこう思えるのでしょう。「京介の妹がこんなに可愛いわけがない」と!




駒大トークショー「(前略)展開によっては別のベクトルに重い方向にもっていったりとかできますがそういうのはしません」
………

チッ。


7巻まで読破してきましたので、話を真面目にすると…正直、桐乃が京介に対して恋愛感情を持っているのが意外でしたね。
6巻までだと「重度の隠れブラコン」で十分説明可能でしたし、単なる兄妹のコミニュケーションかと思っていました。
ホームコメディでこんな設定を入れる必要があったのか疑問です。
黒猫大勝利については、至極あたりまえの話ですね。
巻を追うごとに可愛くなってきているとはいえ、桐乃は未だに素直になれない、全力が出せてないんですから。
だから、今回全力を出した黒猫が勝った。
8巻で桐乃にも全力を出してもらいたかったんですが……トークショーの内容から考えて絶望的なようです。
同情も入っていますが、7巻まできてようやく桐乃の評価がプラスに転じましたね。
一方、7巻までストップ高だった京介の評価は大きく下がりました。
妹の彼氏(偽)への態度がいくらなんでも酷すぎる。
そりゃ僕だって妹に恋人なんかいない方がいい。シスコンとして気持ちは痛いほど分かります。
しかし、実際にそれを言ってしまったら兄としてダメでしょう。
それを言う資格がある兄は、妹を攻略する気がある兄だけなんです。
まして、そんな事を言い放っておきながら自分はあっさり彼女を作ってしまうなど……論外です。
そういえば、地味子についても「恋人になる気はないが、彼氏を作るのは許さない」みたいな事を言っていましたけど。
アレももしかして本気だったんでしょうか。
いわゆる処女独占厨だったんでしょうか。