兄の名言集

先日はキモウトの名言を紹介しましたが、ブラコン妹があるところシスコン兄もまたあり。
普通のヤンデレものの主人公と比べると、キモウトものの主人公には良主人公が意外と多いことに気付きます。
今回は、妹をその狂気まで含めて全て受け入れるお兄ちゃん達の名言を紹介したいと思います。



樹里…………
どれだけきみが罪深かろうと……
どれだけきみが血塗れた指をしていようと……
僕の……かけがえのない……
血を分けた……
たった一人のきみを……
僕は…………
追い求める………………

(簸川 五樹 『腐り姫』)


次第に過去の真実を思い出し、樹理の凶行を憎みながら、なおも樹理を追い求める主人公。
OPにも使われている印象的なセリフですね。
妹を狂気ごと受け入れて愛する器の大きさには感服します。



「実の妹がメイドだなんて、俺的にはストライクゾーンだよ。
 世間がどうかじゃない。俺は俺のやり方で生きる……好きな女を愛してやるっ!」

(風早 草平 『Natural Another One 2nd -Belladonna-』)


主人公と碧葉が実兄妹であることを明かして嘲笑う敵に向かって言い放った一言。
実にカッコいい。メイドの部分を他の言葉に言いかえると色々使えますね。
実の妹がキモウトだなんて、俺的にはストライクゾーンだよ。



「欲しい…未亜が、体も、心も、過去も、罪も、未亜の全てを背負いたい」
(当真 大河 『Duel Savior』)


有名な当真未亜の兄。数十万人ジェノサイドすら受け入れる素晴らしい兄です。
全てが終わった後は、言葉通り未亜の記憶を消し、妹の罪をたった一人で背負っていく
兄の鑑というほかないエンドでした。それだけにハーレムエンドの存在が残念ですね…。



俺とちはやは二人でいる限り、何も恐れるものはない。
例え、明日で全てが終わろうとも、最後の瞬間にまで、
二人ともに手を携えていられるなら、死すらも恐れの対象ではない。

(香月 恭介 『鎖-クサリ-』)


いくら、ちはやが良妹であろうと、それを受け入れる兄の側が駄目なら良い関係は築けません。
良兄と良妹がそろって初めて強固な絆を築くことができるのです。
二人の絆の前には、かつて恐れた殺人鬼すら敵ではない。



「結婚はできないけど、美羽が望む限り、ずっと側にいてあげられるよ。
 夫婦は他人だけど、兄妹は家族だから」
「美羽は、およめさんなんかよりも、ずっと大切な存在だよ」

(高城 匠 『ピアノ〜紅楼館の隷嬢達〜』)


シスコンの極み! 「兄妹だから結婚できない」と聞いて泣き出した妹を慰めるための一言です。
義妹モノでこのセリフが出てくるのはこの作品だけでしょう。
ただ、これは妹側の過去回想で出てくるセリフなので、残念ながら美化されている可能性が高い。兄側の回想ではこうです。
匠「夫婦は所詮たにんだってテレビで言ってたけど、
  ぼくらはきょうだいだからいつまでもずっと一緒にいられるんだ」

妹「……およめさんよりも、いもうとのほうが好き?」
匠「うん。当り前じゃないか」
あれ、あまり変わってないような……



「オレの妹は……馬鹿で、間抜けで、ドジで、頭が悪いけど……」
妹「ひどい……」
「いたずらに人を傷つけたり、ものを壊して遊ぶような子には育てていません」
「たとえ人を傷つけることがあろうと、ものを壊してしまうことがあろうと……
 それは、コイツが本心から望んだわけじゃないんです」

(錘木 裏人 『イヌミミバーサク』)


妹がヒロインの一人と殺しあって重傷を負わせてしまったときの申し開き。
普段は妹を馬鹿にしている主人公ですが、シリアスな場面では妹に対する愛情をさらけ出します。
妹のことを信じて庇うのも兄の形。
常に妹の面倒を見て見守ってきた主人公だからこそいえる名セリフです。